みなさん、何度かは使ったことがあるスティックのり。お店を見渡すと色々な種類が発売されています。会社で同じものを使っているから、慣れているからと、ずっと同じものを使っている人も多いのではないでしょうか。
使い比べてみるとかなり違いがあります!
僕は匂うだけでどこのスティックのりか分かってしまうし(笑)、日本でも片手で数えられるくらい色々なスティックのりを塗ったことがあると自負しています。 日本マーケットにおいて、性能および売上が上位の中で厳選した商品をご紹介します。
ここではどれが1番!というわけではなく、これを重視する人にはこの商品がオススメということを説明すると共に、ぶっちゃけた部分も書いていこうと思います。
接着力重視派には「プリットスティックのり」
スティックのりと言えば、「プリット」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。1970年に日本で初めて販売を開始したスティックのりです。1969年にドイツのヘンケル社が発明し、コクヨから販売されていました。しかし、2017年からはコクヨからプラスに販売権が移っています。まあ、何かあったんでしょうね(笑)。
プリットの特徴を一言でいうと、「圧倒的な接着力」です。どうしてもしっかり貼りたいという人にはオススメです。
また、プリットはのりの主成分に、ジャガイモ由来のでんぷんなどの植物由来成分を約86%使用しています。有機溶剤不使用なのでお子様にも安心というのが売りです。
ここからはぶっちゃけポイントですが、プリットは接着力が強いということでめちゃくちゃのり崩れします。のりがボロボロと崩れるので塗布量がしっかり塗れるので、結果として接着力が強くなります。こののり崩れに不満がある人が多いのも事実です。スティックのりはサイズによって容量が10g・22g・40gなどありますが、同じ内容量でも例えば封筒を貼れる枚数という換算をすると、プリットスティックのりは他社品と比較して半分程度の枚数しか貼れないという結果もあります。コスパを考えると微妙ということですね。
ということで、プリットスティックのりは「のり崩れ」や「コスパ」は微妙ですが「圧倒的な接着力」や「植物由来」というところに響いた人にはぴったりですね。
価格:216円 |
のりが崩れない派には「ピットスティックのり」
続いて紹介するのは、「ピットスティックのり」。
日本で初めて生産されたスティックのりが、このピットスティックのりでトンボ鉛筆が製造しています。
ピットの特徴を一言でいうと、「圧倒的な崩れにくさ」です。他社の商品はのりがボロボロと崩れてしまうのに対して、すごくしっかりしているのりで崩れることがありません。子供が雑にぐりぐりと塗ってしまうシーンにおいても大丈夫です。
ここからはぶっちゃけポイントですが、ピットは崩れずしっかりしているのある程度の力で押し付けて塗らないと、のりの塗布量がつかずにきちんと接着しないことがあります。そのため、のりはネットリとして糸引きするようなイメージの処方になっていて、それにより力が弱く塗られてもある程度の接着力を果たすようなバランスになっており、非常に技術力を感じます。しかし、このネットリして糸引きするようなのりには好き嫌いがあるように感じます。ドローっと溶けたようにのびることもあります。
ということで、ピットスティックのりはネットリ感が気にならず、ぐりぐりやってもボロボロ崩れることがないしっかり派の人にはぴったりですね。
価格:98円 |
コスパ派には「アラビックヤマトスティックのり」
続いて紹介するのは、「アラビックヤマトスティックのり」。
アラビックと言えば液体のりをイメージする人も多いのではないでしょうか。のり専門の老舗メーカーヤマトの商品ですね。
アラビックヤマトの特徴を一言でいうと、「圧倒的なコスパ」です。
性能的には可もなく不可もなく、大きな特徴のないある意味バランスが取れている商品です。しかし、ネットや文具量販店などではパックで売られていることが多く1本あたりのコストがとても安く売っています。
ここからはぶっちゃけポイントですが、コストが安いのは自社で作っていないから。アジアの工場で安く生産してもらっています。のりの処方には技術があるので技術供与はしていると思いますが、生産数が多くコスト力のある工場で生産をしています。だから安く売れるのか・・・そして、あとはデザインがいまいち、ザ事務用品って感じですよね。
ということで、とにかくスティックのりにはコスパ以外は求めないという人にはピッタリですね。
価格:119円 |
隅々まで塗りたい派には「グルースティックのり」
続いて紹介するのは、「グルースティックのり」。
コクヨがプリットとお別れして出した商品が、こちらのグルースティックのり。これを出すためにプリットとお別れしたのかなとも思います。
グルースティックのりの特徴を一言でいうと、「四角なので隅々まで塗れる」です。
他社の商品が丸い形状をしますが、このスティックのりはなんと四角形をしています。それによって隅々まで塗ることができます。確かに、スティックのりを使うシーンで封筒やプリント、領収書だったり四角形のものが多いですね。そして丸だと角がひらひらとめくれていることがあります。
そして、もう一つの特徴がこのデザインですね。事務用品とは思えない、シンプルで洗練されたデザインがいいですね。文房具を変えるだけで気分があがったりしますから、使うものにはデザインを意識したいという人にはオススメですね。ちなみに、この商品は有名デザイナーの有限会社nendoの佐藤オオキさんと協業をしています。どおりでオシャレなわけです。
ここからはぶっちゃけポイントですが、隅々まで塗ることができて、かつのりの性能も接着力と崩れにくさの良いバランスで処方がされていますが、一番の不満はキャップの向き。パッとこの商品を見たとき、キャップはもちろん上部の四角い側だと思いますよね?実は逆なんです。何回か反対から開けようとしてしまいました・・・もう慣れましたが。
ということで、キャップの向きは慣れが解決するとして、隅々まで塗ることができてデザイン重視派の人にはぴったりです。
価格:121円 |
塗ったところが分かりたい派には
「色が消えるタイプのスティックのり」
続いて紹介するのは、「色が消えるタイプのスティックのり」。
各社からこのタイプは発売されていますが、その中でも先ほど紹介した「ピット」と「グルー」から発売されている色が消えるタイプがオススメなのでご紹介します。
そもそも色が消えるタイプってどういうこと?という人もいるかもしれませんので、ご説明します。下の画像のようにのりが青色をしています。そして塗ったところが青くなるので、一目で分かります。それによって、塗りムラや塗り残しがなくきちんと塗ることができるという商品です。
スティックのりはこの色が消えるものじゃないと嫌というユーザーが一定数存在している根強いファンがいる商品です。
ここからはぶっちゃけポイントですが、「消えいろピットスティックのり」はのりがネットリしているので、のり玉が出やすく中々色が消えずに貼り合わせた後も青く残ってしまいます。「グルースティックのり(色が消える)」は色が消える時間がとても早いです。プリントの4辺を塗ろうとするとはじめの方はすでに色が消えてしまっています。塗ったところさえ分かれば良いという人にはいいですが、あとからきちんと確認したい人には不向きかもしれません。
ということで、塗ったところをしっかりと分かりたいという人には「色が消えるタイプのスティックのり」がぴったりです。
価格:214円 |
価格:375円 |
まとめ
様々紹介してきましたが、同じスティックのりでもここまで違いがあるんですね。そして、それぞれの特徴をお分かり頂けたと思います。今回は価格のことはあまり記載しませんでしたが、売り場によって大きく値引きされていたりするので参考として捉えてください。定価としては、Sサイズ約10gが120円(グルーのみ130円)、Mサイズ約22gが230円(グルーのみ250円)、Lサイズ約40gが350円(グルーのみ380円)となっています。今回ご紹介した内容を元に購入するとき、ご自身は何を重視するかを考えて頂き参考にしてもらえればと思います。
≫≫≫トップページに戻る