プラスのフィットカットカーブスマートは軽い！

文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。

ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ（レビュー）」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析＆比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。

「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ

また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。

Contents

フィットカットカーブスマート　使ってみた！
フィットカットカーブスマート　ターゲット・企画背景
フィットカットカーブスマート　商品分析
フィットカットカーブスマート　ユーザーの口コミ（レビュー）
フィットカットカーブスマート　コスト分析＆比較
フィットカットカーブスマート　戦闘力評価＆コメント
フィットカットカーブスマート　文具ブラザーズならこうする

フィットカットカーブスマート　使ってみた！

通常のフィットカットカーブより、全長が1.5㎝、柄の幅が2㎝ほど小さくなっていて、刃の長さは5㎜ほど短く、刃の厚みは従来に比べて0.2㎜ほど薄くなっています。

その為、通常はさみよりも収納性が高く、切っていて本体は軽く小回りが利きます。

逆に刃の厚みが薄くなった分、硬いものは切りにくくなり、牛乳パックは切れませんが、本体もシンプルで通常使いにオススメです。

フィットカットカーブスマート　ターゲット・企画背景

家庭で切る“ビニール袋”などの薄いものから“牛乳パック”や“段ボール”などの硬いものも軽く切れるハサミとしてフィットカットカーブが主婦に受け入れられ、フィットカットカーブユーザーから“ちょっと小さめ”が欲しいという声から開発された商品です。

この商品では、本体を約25％軽量化されハンドルも小さくなり、刃には透明フッ素コートが施されベタつきにも対応。スリムで収納しやすいので、2本目のハサミとして発売されました。

これによりターゲットも当初の主婦から、収納性を求める女性へと広げています。

フィットカットカーブスマート　商品分析

同刃渡りのストレート刃ハサミと比べると、軽く切れますが牛乳パックや段ボールなどの硬いものは男性でも切れません。一般使用で不要な切れ味は捨てています。その為、商品パッケージからも牛乳パックの表示は消えています。

刃に施されたフッ素コートが透明である為、一見、テープが刃に付きそうですが、粘着テープを切ってもある程度は付着しません。

ハンドルの樹脂は硬質樹脂のみ、刃は薄く、短く、刃もシンプルで上手く無駄が削がれています。

フィットカットカーブスマート　ユーザーの口コミ（レビュー）

お客さんの口コミでも特徴としている収納性、軽さを高めた部分が認知され、「小さくて邪魔にならなくて良い」、「通常のフィットカットカーブより軽くていい」との声が多くあり、8割以上の人が高評価をしています。

この商品で興味深いのが、低評価をする人がいない点です。高評価を付けていない人は“どちらでもない“という評価をしています。

中には、「本体や刃に色が無くシンプルさが良い」という声もあり、ハサミの“硬いものが切りやすい”という本体が重いカーブ刃、ハンドルが硬質+軟質樹脂での重厚感、フッ素で着色された刃を細くする商品として受け入れられている印象です。

フィットカットカーブスマート　コスト分析＆比較

販売価格は400円（税抜き）で、スタンダードタイプの300円と比べて100円高くなっている。この100円にのっている価値が「粘着テープを切ってもべたつかない」透明フッ素コートとコンパクトな「収納性」、そして「軽量感」です。

原価面からみると、刃の厚みは0.2㎜薄くなり、ハンドルは１種類の樹脂のみが使用されるなど、通常タイプよりも安く作られていることは明らかです。

最も売れているスタンダードタイプ（300円）よりも生産数量が減少することで製造コストが割高になっていることを差し引いても、メーカー利益も大きくなっているのは明らか。

デザインはシンプルだが、ユーザーにとってのコストパフォーマンスは高くはない。

フィットカットカーブスマート　戦闘力評価＆コメント

戦闘力：645

評価項目	戦闘力	説明
使いやすさ	100	収納性を優先した通常使いとしての切れ味は〇
価値の高さ	120	テープ切りでの非粘着性、コンパクトな収納性、軽量感を兼ね備えたシンプルなデザイン〇
デザイン	130	シンプルで通常使に合わせた一色成形ハンドルは若年層にも人気
SDGs度	40	ハンドル樹脂に再生材料を使用されているが、環境マークは取得していない（再生率は40％未満）
コスパ	95	ユーザーができること対メーカーコストを考えると、コスパは高くはない