文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。
ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ(レビュー)」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析&比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。
「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ
また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。
勉強をはかどらせたい学生におすすめ Campusノートふせん 使ってみた!
デザインはキャンパスノートそのものでなじみがある。板書していると、あとちょっとなのに次のページを使わないといけないというシーンで便利。また、板書内容の重要な内容やまとめを貼り付けて一覧化できるのも振り返りがしやすくて良い。
サイドに貼るタイプとボトムに貼るタイプがある。貼ったときにノートの罫線にピッタリ合うのも気持ちいい。サイズや罫線のバリエーションはもっと欲しいが、メーカーも当然考えていることだろう。特に小さいサイズ。現在のサイズでは横に1枚しか貼れない。
※この分析時(Twitterにて2020年3月先行発信)には未発表であったが、方眼罫および小サイズの新商品発売が決まりました。2020年6月10日発売。
Campusノートふせん ターゲット・企画背景
ターゲットは板書などでノートを良く使う中高生。顕在化した困りごとであった、「このページに収めたいのにあと数行だけ書ききれない…」「先生のコメントや参考書のポイントを書きたしたいのにスペースが足りない…」を解決するために生まれた商品です。
ノートふせんを使えば、ノートを1ページにすっきりまとめることができます。この商品だけではないですが、複数の商品を提供して学生のみなさんの「計画」→「勉強」→「振り返り」をトータルサポートしようという背景で生まれたアイテムのひとつ。
Campusノートふせん 商品分析
ノートの紙と同じということだが厳密に言うとふせん加工するためにプライマーや剥離剤処理が必要となり、筆記性には差が生じるはずである。
比較するとゲルインキや水性マーカーではインクがはじく傾向にあると感じた。その他はあまり差は感じない。裏表でも多少の差は感じたが実使用では問題ないレベルだと思います。
粘着力はのり幅が10mm程しかないがしっかり付いており強粘着タイプを採用していると想定。ミシン目部分で折りやすく使いやすい。
Campusノートふせん ユーザーの口コミ(レビュー)
基本的に高評価。書き足しや一覧性がよくなることで勉強がはかどる、裏表使うとノート1ページ分くらいになるのであとちょっとでページがなくなってしまうというときにも便利という声があります。
また、やはりノート感がいいという声も多い。書き心地はもちろん、あとは罫線があるので普通のふせんより書きやすくて、ふせん自体が白色なので悪目立ちしないという評価もあります。
今まではルーズリールを切ってノートに貼るということをしていたが手間だった。でも少し商品の値段が高いな・・でも手間を考えると良いと思う、これはヒットの予感というレビューもありました。
Campusノートふせん コスト分析&比較
A罫・B罫、サイドタイプ・ボトムタイプのラインナップがあり、いずれもふせんサイズは150×100mmの20枚入りという商品仕様で、全て330円(16.5円/枚)。
類似品ではないが通常品と比較すると、ポストイットで一回り小さいが127×75mm・90枚・強粘着タイプで450円。ふせん1枚のサイズが違うので面積をノートふせんと合わせて換算すると、450円÷90枚×1.57(面積換算)=7.85円/枚となり、比較すると1枚あたり約2倍の値段となっている。
しかし、紙質の良いノート原紙・両面罫線入り・折り目にミシン目入り・持ち運びに良いケース付きという価値が加わっている。1.5倍くらいのコストに抑えたいところであるが国産ではこの価格程度が限界と感じる値段です。
Campusノートふせん 戦闘力評価&コメント
戦闘力:604
評価項目 | 戦闘力 | 説明 |
使いやすさ | 134 | 粘着力〇、剥離力〇、剥離カール△、筆記性△ |
価値の高さ | 148 | ノートにチョイ足しという文化を作る新しい価値提案 |
デザイン | 110 | なじみのあるド定番キャンパスノートデザイン |
SDGs度 | 137 | 森林認証紙を使用(健全な森林を守るために「適切な森林管理が行 われているか」「持続可能な森林経営が行われている森林か」などを世界的な基準で審査する森林認証制度) |
コスパ | 75 | 比較するとやや高い |
Campusノートふせん 文具ブラザーズならこうする
ノートと同じというからにはゲルインキは少なくともハジキなど含めて筆記性を満たしたい。プライマーや剥離剤は最適処方をもっと突っ込んで研究をする。
また、新規市場創造型の商品なので発売時に認知やより多くの人に使ってもらうことが必要なため、ラインナップをもう少し増やした展開をする。特に小さいサイズや罫線バリエーション。
最後に、総まとめをシートにして掲載しておきます。
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