オシャレなロールペンケース『アモルフ』レビューします

文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。

ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ（レビュー）」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析＆比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。

「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ

また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。

Contents

オシャレなロールペンケース『アモルフ』　使ってみた！
アモルフロールペンケース　ターゲット・企画背景
アモルフロールペンケース　商品分析
アモルフロールペンケース　ユーザーの口コミ（レビュー）
アモルフロールペンケース　コスト分析＆比較
アモルフロールペンケース　戦闘力評価＆コメント
アモルフロールペンケース　文具ブラザーズならこうする

オシャレなロールペンケース『アモルフ』　使ってみた！

筆記具2本のみを収容するミニマルな設計のロール型にしまうことができるペンケース。

肌ざわりが良く、筆記具をコンパクトに持ち運びたい人にはスッキリして良い商品。良い意味での手作り感が溢れており、端面の仕上げや縫製の縫い目にも職人の想いが込められています。

このままカバンに入れて持ち運ぶのも良いが、ペンケースにこれを入れてちょっとした社内会議のときにこれだけを持ち歩くのも便利だと感じた。

アモルフロールペンケース　ターゲット・企画背景

amorph（アモルフ）という社名の由来は、「自分の想い」や「手書きは大切だ！」という想いを大切に、そして多くの職人との出逢いから、手を動かすことの大切さを職人の技や創造性を通して伝えていけるようなブランドになりたいという想いからつけられたそうです。amorphはギリシャ語で、「決まった形を持たない」「不定形の」という意味です。

そんな想いから生まれたロールペンケースは、職人の技や手書きは大切という想いを共感することができる、かつミニマルに筆記具や高級な万年筆を持ち歩きたいというニーズを持つ社会人をターゲットとしているように思います。

アモルフロールペンケース　商品分析

ロール状態で外径は約32mmとコンパクト。生地は革（クラリーノ：ランドセルでも採用される）×倉敷帆布でしっかりして傷がつきにくく丈夫です。

とじた状態をマグネットでキープする仕様で、このマグネットが気持ちよくつきます。マグネット部の表面は無垢材（合板や集成材ではなく、使用する形状で丸太から切り出した木材）で指がかりとなり開けやすくなっています。

筆記具２本だけなので少しだけ小物入れたいって人には不向きなのと、完全手作りなので縫製のゆがみや端面の処理などは気になる人はいるかもしれません。

アモルフロールペンケース　ユーザーの口コミ（レビュー）

ミニマルな見た目やコンパクトなサイズ感が魅力的という評価。巻いた姿が恵方巻っぽいという声も笑。

特にこんな人が気に入るという紹介では、

・持ち運ぶペンの数が少ない
・荷物は常に少なくしたい
・お気に入りのペンを保護できるケースが欲しい

という内容のレビューがありました。

Apple pencilは長さが足りなくて入らないという声もあります。

アモルフロールペンケース　コスト分析＆比較

クラリーノタイプで3,025円（税込）、ヌメ革タイプで5,680円（税込）

ランドセルにも使われる耐久性の高いクラリーノを使用して、かつ無垢材の削り出し、マグネットとの接着、縫製などの加工を全て手作業だとすると妥当な価格だと思います。

同様なランドセルも加工はほぼ手作業で機械化することが難しく数万円という単価になっていることからも分かります。また、この商品はamorphというブランドや商品のコンセプトに共感するユーザーへの感性価値も多く含まれているため、低価格で汎用品として普及させるプロダクトではないため、コスト構造からしても妥当だと感じます。

アモルフロールペンケース　戦闘力評価＆コメント

戦闘力：595

評価項目	戦闘力	説明
使いやすさ	135	コンパクトさ、マグネット開閉、耐久性が良い
価値の高さ	130	ターゲットを絞り込み、ミニマル価値に特化
デザイン	180	手作り感や風合い、あたたかみを感じるデザイン
SDGs度	75	環境配慮は見受けられないが、「倉敷バージョン」は、地元倉敷の生地を使っており、地域貢献に寄与
コスパ	75	共感ユーザーには妥当な価格