このコーナーでは、WEBやSNSを活用して『文具』に関する様々なアンケートを取った結果を発表したいと思います。文房具好きの文具ブラザーズが『文具』について気になることを聞きたい!そのためのコーナーです(笑)。
ここでは出来る限り一般の人の感覚を知りたいという思いから、文具好きの人に対してのアンケートではなく、広く一般の人に聞いた結果となっており、毎回聞く人は変わります。また、選択式のアンケートではなく、全てフリーアンサーのアンケートになっています。
アンケートの回答数は毎回変動しますが、30~100回答程度となっています。また、きちんとした答えが得られなかったり、想定外の答えも出るかもしれません。それも含めて楽しんで頂けたらと思っています。もし、こんなアンケートを取って欲しい!などがあれば連絡してくださいね。
今後10年ほどで、文房具はデジタルに代替されてしまうと思いますか?
この質問に対してみなさんいかがでしょうか?
この5年くらいでも自分たち自身が肌で感じるくらい、デジタル化の波は大きくやってきていますよね。
文房具を企画開発している僕たちにとってもとても興味深い質問です。実際に、働く・学ぶ場で道具として使っているものがどうなっていくか、みなさんの意見を聞きたくてこのアンケートをとってみました。
定量的なデータはもちろんですが、定性的にいただいたコメントもとても面白かったのでそのあたりも書いていきたいと思います。
まずは、YES or NO から
この質問に対して、代替されてしまうと「思う」か「思わない」かのYES or NOの集計結果はこのようになりました!
思わないが93%で圧倒的となりました。
そして、さらにここから深堀りをしました。この「思わない」と答えた人だけに絞って、さらにどの程度のレベル感でそう思っているかを確認したところ、このような結果になりました。
完全に代替されないと思っている人が43%、そして一部は代替されると思っている人が43%、大半代替されて一部残るが14%という結果になりました。上位ふたつが同じ43%というのも面白い結果ですね。
実際、僕たち自身もこれまでアナログで行ってきたことをデジタルに代替されているなと感じることはあります。しかし、逆にこの作業はデジタル化するとしっくりこない、とか効率が悪いと感じることもあり、そういったものはアナログでの作業のままのこともあります。感覚的にもこのような数字になったのはうなずける結果でした。
文房具=アナログ、と思っているわけではありませんが、アナログとデジタルのすみ分けが必要だと思います。どちらのほうがより価値が高いのか、顧客の使用シーンやニーズを把握しながら、うまく共存してお客様にとってより良い提案がこれからますます必要になってくるなと感じています。
アンケートのコメント紹介
先ほど、ご説明したような定量的なデータと共に、そのように感じた理由も聞いています。
いくつかをご紹介したいと思います。
まずは、デジタル代替されると「思わない」と答えた人の中からです。
〇電源がなくても使えるデバイスを残しておく必要があるから。国家機密等デジタル化出来ない文書があるから。
〇デジタルに代替されるモノは増えていくと思うけど、アナログは残ると思うし、新しい商品がまだまだ出てくると思う。
〇デジタル、アナログそれぞれに良いところはあるし、人それぞれ好みもあると思うので、文房具はずっと残り続けると思います。特に紙に鉛筆で字を書く、絵を描くなど、特に幼児期には脳の発達にとても重要だと思います。
〇 紙に文字を書いて覚える事は大事な事だと思うので。
〇どれだけデジタル化が進んでも、文房具ならではの良さは無くならないと思うからです。
〇デジタル化してある情報だと頭にインプットしにくい人がいると思うからです。また、データとして書類を残しておくことに不安があると思うからです。書く質感が好きな人もいると思うからです。
〇デジタル化は進むだろうが、アナログ文房具はずっと残ると思う。デジタルはかさ張らず保管のも便利かもしれないが、意図しないところで消してしまったり消えてしまったりで永遠ではないと思うので。
〇紙に文字を書くというのは一番の勉強だと思うから。
〇実際に「書く」という作業が発達やボケ防止に必要だと思うから。
次に、「思う」と答えた中からです。
〇デジタル化とエコ化が進んでいるから。
〇ここ数年身の回りの事がだんだんデジタル化しているので、保険の契約やスマホなどの契約もデジタルサイン。メモもデジタル化しているから。
まとめ
アンケートのコメントを読みながら多様な考え方があるなーと関心しました。それと同時に、文房具に対する期待も感じ取れた部分があるので、文具の開発者としては背中を押された気分です。
デジタルとうまく共存しながら、文房具の良さがより伝わる商品を開発していきたい!と思いました。