文具戦闘力 分析

マステユーザーにおすすめ!テープカッター カルカット(クリップタイプ)

文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。

ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ(レビュー)」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析&比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。

 

「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ

 

また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。

 

 

マステユーザーにおすすめ!テープカッター カルカット(クリップタイプ) 使ってみた!

パッケージを開けて製品を手にとった感触は、表面の手触りがすごく良く拘っている感じがします。細かめのシボ加工がされており、マスキングテープをカットする際には常にこのボディを指でつまむためこのような手触りにしているのだと思います。

また、主役は様々な柄のマスキングテープなので主張しないデザインもいいです。実際にテープをセットしましたが、開いて閉じるだけなのでとても簡単です。

カットもとても簡単で軽い力で切れます。本体を指でもって、テープも指でつまんでカットするため、手で切っているような直感的な作業ですごく使いやすいです。

 

 

カルカット(クリップタイプ) ターゲット・企画背景

ターゲットは学生、社会人、主婦の女性を狙っています。

この5~10年でマスキングテープ市場は急速に成長しました。2007年に発売を開始した「mt」の登場が大きかったと思います。これにより多様な柄のマスキングテープが発売され、選ぶ楽しみ、装飾する用途が広がり女性を中心に市場を作っていきました。

市場の拡大と共に顕在化したニーズとして、手で切るとカット面が汚くなるのでまっすぐ切りたい、でもハサミで切るのは面倒だ、ということが浮かび上がってきました。さらに、家庭には様々な柄のマスキキングテープが複数個存在するようになり、ひとつの用途で様々な柄を使います。セットするタイプのテープカッターでは付け替えるのが面倒ということもあり、その不満解決型の商品として登場したのが、カルカット(クリップタイプ)です。

 

カルカット(クリップタイプ) 商品分析

開閉は金属バネを使っていますが安全性がきちんとされた設計でバネが飛び出す心配がなく、開閉耐久もかなりあります。刃がむき出しで「刃先に注意」と書かれていますが、指で刃を触っても簡単に指が切れることはなく安全性が高いです。カルカット刃という特殊な刃はエッチング加工されているためでしょう。

また、この刃でカットするとカット面が通常のものよりフラットになるため切り口はまっすぐです。

しかし、セットしていてもマスキングテープ(20mm幅)自体が少し左右に遊びがあり、カット面がやや斜めに切れることがあります。テープ幅を20~25mm対応するためでしょう。また、一度カットすると次に切り口をめくるのが面倒です。

 

 

カルカット(クリップタイプ) ユーザーの口コミ(レビュー)

Amazonレビューでは約70%の人が高評価をつけています。

マスキングテープを複数持っているユーザーの声として、ただ挟むだけで使いやすい・違う柄に付け替えるのが楽・軽い力で切れて切り口がキレイ、という内容が多く商品価値がとても響いているようです。

一方で、ネガティブな意見として多かったのが、小巻タイプ(小容量の装飾用)専用なのですが汎用品にも使えると思って買ってしまったという声が多いです。間違いには注意してください。また、さすがに現場などで作業着に入れているとクリップは外れてしまったりするのであくまでもデスクワークや家庭用です。

使い勝手の声としては、一度カットした後にまた次のテープをつまむことができないため、切り口を指でカリカリとはがす作業が必要なので、連続作業には少しむいていないかもという声もありました。

 

 

カルカット(クリップタイプ) コスト分析&比較

20~25mm幅用はメーカー希望小売価格:380円、10~15mm幅用は360円です。ずばり比較できるものはありませんが、通常のハンドタイプ(小巻用)のテープカッターが200円~300円、加えて切り口がまっすぐキレイにカットされるタイプは400円~500円します。

パーツ点数からすると少し割高かなと感じましたが、比較するとちょうど間くらいの価格に位置しており、切り口がまっすぐにカットされる機能がついており、さらにセットするタイプに比べて付け替えの手間がないことを考えるとむしろコスパは良いのではと思います。

また、マスキングテープは多様な柄のテープが主役であり、この商品はそれを邪魔することなく、むしろひきたてながらも良い存在感のあるデザインに仕上がっています。ただし、連続作業をし続ける人にとっては作業性を考えるとコスパは微妙かもしれません。

 

 

カルカット(クリップタイプ) 戦闘力評価&コメント

 

戦闘力:638

 

評価項目 戦闘力 説明
使いやすさ 130 テープ切り口◎、カットの軽さ〇、付け替えの手間〇、安全性〇、テープのめくりやすさ△
価値の高さ 153 マスキングテープの用途を広げることになり価値は高い
デザイン 155 マスキングテープの柄を邪魔しないが、存在感のあるオシャレなデザイン
SDGs度 95 本体に再生樹脂を使用
コスパ 105 価値と比較するとコスパはやや良い

 

カルカット(クリップタイプ) 文具ブラザーズならこうする

コンセプト、カット性能、デザイン性は非常に高いため、このあたりは維持しながら、複数持ちしてもらうことにチャレンジします。

付け替えが楽と言ってもひと手間増えるので、いくつか購入したくなる仕掛けを考えます。コレクション性のあるデザイン展開はもちろんですが、機能展開としてカットした後にめくる必要がなくつまみしろがあるタイプも展開すると良いかと思います。

 

最後に、総まとめをシートにして掲載しておきます。

 

価格:356円
(2020/9/28 17:25時点)

価格:418円
(2020/9/28 17:30時点)


 

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