文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。
ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ(レビュー)」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析&比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。
「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ
また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。
勉強に便利!かわいい2トーンカラーマーカー『マークタス』 使ってみた!
パッと見の印象はデザインがかわいくて目をひきますね。女子中高生はテンションがあがりそう!
先端が二つに分かれていて2色のマーカーを持ち替える必要なし。その分太いのかなと思ったけど1.5倍くらいで2本持つよりはいいですね。
先端の2色は、濃淡(またはカラーとグレー)で悪目立ちすることなくノートづくりができます。色合いは写真を参考にしてください。(グレーのタイプは薄い色が全て同じ淡いグレー色です)先端の角度は写真の通りに寝かせばうまくいきますが、角度を立てすぎると上の色がついてしまうのでコツが少し必要かなという印象です。
マークタス ターゲット・企画背景
ノートづくりをする学生をターゲットに、勉強サポートアイテムとして生まれました。
学生のペンケースは様々な文房具が入っていてパンパンです。2色のマーカーを1本にすることでコンパクトにしてペンケースをかさばらせない、またくるっと回すだけで2色を使い分けることができるのでペンの上下を持ち替えるわずらわしさや、キャップの開け閉めの手間がなく効率的に学習することができる、というコンセプトを提案。
また、この2色を活用してつくったノートは、メリハリをつけやすくノートがスッキリまとめることができます。ノートづくりを丁寧にしたいという点、また商品のデザインからして女子中高生をメインターゲットとしていると思います。
マークタス 商品分析
青の濃淡でノートを作ってみましたが、全てを濃いマーカーでマークするより落ち着いたトーンになりスッキリして見やすく感じました。
ペン先から2本斜めの傾斜で塗布する部分があるため、最初はまっすぐ引くことに慣れの必要性があると感じました。直感的に引くとズレてしまいます。
キャップはしめるときにはカチッと感がなく、oリングの凸同士の勘合でヌルっと入る感じです。円筒形状の気密性確保としてはオーソドックスな方法ですが、カチっと感がほしいところです。
また、インクの裏透けが若干あります。筆記具との相性についてですが、ジェットストリームや鉛筆は問題なし、フリクションは若干にじむので相性はあります。
マークタス ユーザーの口コミ(レビュー)
ユーザーレビューは8割以上が高評価をつけています。
同系色の2色でノートをまとめることで見やすく、要点も分かりやすくなったという声が多くあります。また、いちいち色を取り替える必要もないし、効率よく勉強ができるようになったという意見もあります。マイルドライナーからシフトしたユーザーもいくらかいました。
ネガな意見は多くはないですが、やはり慣れの声があります。片方の色を使う時にもう片方の色もついてしまったりすることがあるようです。また、色によって少し発色が薄い気がするとの意見もありますが、少数の声でした。
とても使いやすいので、プレゼントもしました!という最高の誉め言葉もあります。
マークタス コスト分析&比較
メーカー希望小売価格は150円/本(税抜)です。
他社品と比較すると、マイルドライナー100円/本、プロパス・ウインドウ100円/本、フリクションライト100円/本と各社どこのメーカーでも1本100円という価格です。マイルドライナーとプロパス・ウインドウは太・細のペン先が上下でありますが1色です。フリクションライトの片側は消すためのイレーザーです。
マークタスは2色のペンが1本になっていると考えると、2本分の価格と考えることもできてお得です。しかし、実際にはその分インク量(筆記距離)はコンパクトにするためわずかに少ないと思いますので筆記距離あたりで考えると微妙なところはあると思います。ですが、それ以上にキャップをしめて別の色に持ち替える必要があるという手間をコストと考えると割安だと感じます。
マークタス 戦闘力評価&コメント
戦闘力:647
評価項目 | 戦闘力 | 説明 |
使いやすさ | 147 | 持ち替えの手間◎、引きやすさ〇、キャップ〇、慣れの必要性△ |
価値の高さ | 178 | 競合が多い蛍光マーカーの中で独自の価値提供ができている |
デザイン | 162 | 先端が2色という価値の分かりやすさ、持ちたくなるデザイン性が良い |
SDGs度 | 50 | 環境配慮は見受けられないが、マイナスポイントもない |
コスパ | 110 | 他社品比較、機能価値を考えるとコスパは良い |
マークタス 文具ブラザーズならこうする
デザイン性は素晴らしいのでこのままでOK!
ペン先で細い線が引きにくいので、細い線まで引ける先端形状を検討する。その際、引きにくいさがないような角度&持ち方を徹底的に研究する。
また、今の仕様ではどちらかのインクがなくった時点で買い替えなくてはいけないので、どちらかずつでもインクを詰め替えることができるリフィル機構を考えSDGs度をあげる。
最後に、総まとめをシートにして掲載しておきます。
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