文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。
ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ(レビュー)」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析&比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。
「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ
また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。
修正テープ MONOAIR(モノエアー) 使ってみた!
10Mタイプの修正テープでは比較的スリムで形状も細長くオシャレ。
商品特徴の「エアータッチシステム」によって、使いはじめだけでなく、使い終わりまで殆ど変わらない軽さで引けることには驚きます。
テープ糊を含めた転写具では、使用時にテープがたるまないよう、常にクラッチ(負荷)がかけられているが、これは、本体先端部を紙面に押し付ける力で走行中はクラッチを外し、軽く引ける。反面、テープのキレが気になる。
修正テープ MONOAIR(モノエアー) ターゲット・企画背景
消しゴムのブランドとして認知されている青・白・黒3本ラインが特長のMONO。修正具としてのブランドイメージをそのまま修正テープにも活かされています。
小学生から消しゴムを使いはじめ、中学生から高校生にかけてボールペンの使用頻度が高くなることで、修正テープが使われはじめます。
転写具では、通常、引いているときにカチカチ音が鳴り、これが走行荷重を重くしている。これは、テープたるみや引き終わりのテープのキレを良くするためであるが、この走行中に発生する抵抗を一時的に解除することで走行荷重を軽くした商品。
デザインは、MONOの3本ラインの他、カラー、スポーツタイプなどで学生に向けた商品を展開している。
修正テープ MONOAIR(モノエアー) 商品分析
本体はW31×D17×H78mmで、他の修正テープの10Mタイプとほぼ同じ長さではあるが、上下対象形状で本体のバランスから大きく感じないデザインになっています。
使用時は無音で軽く、授業中に音が気になることはない。テープを付けるヘッド部は、赤や青など濃い色になっていて左右に首を振るので、引いている場所やカーブした箇所も消しやすい。
「エアータッチシステム」の機構上、先端を物理的にカクッっと押し当てることで軽くなるため、消したい箇所のスタートと使い終わり位置が安定せずにブレやすい。
テープ自体のキレが良いが、再筆記時にヒビが入りやすい。
修正テープ MONOAIR(モノエアー) ユーザーの口コミ(レビュー)
レビューとしての評価は高く、「本当に軽い!紙に当てている程度の力でスーッと引ける」、「一度使ったら100均は使えない」というの声が多く、軽く引けることの驚きは高い評価。
マイナス評価としては、「テープの端がガタガタになってしまう」、「本体の印刷が消しゴムに写ってしまって残念」という声もある。
価格は若干高く感じられているようだが、低価格帯(100円)の商品とわかりやすい「軽く引ける」という価値の違いにより、許容されている印象。
そして、MONO(3本ライン)のブランドによる品質の安心感を買っていることがうかがえるコメントも多く、MONOブランドの信頼を感じる。
修正テープ MONOAIR(モノエアー) コスト分析&比較
10Mタイプ修正テープは各社250円(税抜き)で販売していて、この商品も同価格。「エアータッチシステム」機構の採用によって部品数は増えている。
本体部品だけでなく、テープ原反自体もテープ切れがよく、ノートに貼った後にノートを曲げるとひび割れしやすかったり再筆記時に削れやすいなど、他の修正テープと異なることから、テープも含めて自社工場で生産することでコストと品質のバランスを調整している可能性が高い。
この商品の「軽く引ける」価値を実現するために開発面・製造面での努力が商品から伺える。
商品価値に対するコストパフォーマンスは高い。
修正テープ MONOAIR(モノエアー) 戦闘力評価&コメント
戦闘力:707
評価項目 | 戦闘力 | 説明 |
使いやすさ | 140 | 使いはじめから終わりまで軽く引ける〇、貼り位置が安定しない△ |
価値の高さ | 145 | 「軽く引ける」はわかりやすい〇 |
デザイン | 157 | 上下対象形でスリムに見えてオシャレ〇、先端位置が見やすい先端の色〇 |
SDGs度 | 115 | 再生樹脂70%以上使用。 (エコマーク、グリーン購入法対応マーク取得) |
コスパ | 15オ | 価値が体感でき、コスパは良い |
モノエアー 文具ブラザーズならこうする
修正テープは、間違えた個所を「元に戻したい」を叶える商品。
修正する位置がズレて2度3度塗る経験は誰もがあるが、「エアータッチシステム」によって、テープの先端が動くのが難点。位置を精度高く合わせられるよう、先端を動かさずに軽く引ける方法を検討する。
最後に、総まとめをシートにして掲載しておきます。
価格:929円 |
価格:275円 |
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