文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。
ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ(レビュー)」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析&比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。
「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ
また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。
結論として、この商品は「買い!」です。
理由は、以下3点です。
①キャップがない!(キャップを無くさない)
②ペンケースに入って、片手操作ですぐ切れる!
③デザインが、かわいい!
もちろん良くない点もありますので、以下の分析を見てから購入を決めてください!
既に購入したい!という方の為に、購入リンクを貼っておきますが、以下を読まずに買うのは、お勧めしません。
価格:612円 |
携帯ハサミ サクサポシェ 使ってみた!
携帯ハサミは出先で使うもの。
出先ではキャップを外して置く場が無かったり、サッと使いにくかったりするが、これを解消したサクサポシェ。
ペンケース内でも探しやすい大きさで、刃渡りも42mmと長く、粘着テープを切ってもべたつかないグルーレス刃が採用されているので、幅広のマスキングテープも切れる。
スライドがやや長いが、スライド中に刃が開かない構造がいい。
色も形も女子ウケする可愛さも魅力的。
サクサポシェ ターゲット・企画背景
学校でのプリント学習の増加によって、ノートへの切り貼りは増加している。
授業中に配布されたプリントを切る学生にとって、ペンケースから取り出して短時間でサッと切りたいという要望があるが、携帯ハサミには、通常キャップが付いているため使うまでの動作が増えてしまう。
また、女子高校生を中心に、マスキングテープなどを手帳に貼ることが増加しているため、このサクサポシェでは、粘着テープを切っても刃がべたつかないグルーレス刃が採用されている。
これにより、スライドして、サッと切れるキャップのない携帯はさみが誕生した。
ターゲットの女子高校生だけでなく、OLにもウケがイイのは言うまでもない。
サクサポシェ 商品分析
刃を出すためのスライド部品は、携帯時には後端部のフックでロックされていて、使用時には上から抑えながら前にスライドしなければ刃が出てこない設計になっている。
また、先端までスライドしきるまで刃が開かないよう、スライドパーツの側面(本体の内壁)にはガイドレースが備え付けられている。このスライドパーツは、滑らかに動くようPOM樹脂が使用されている。
開閉バネはハンドル下部に備えられ、使用時にスライドパーツから手を離すと自然と刃が開くが先端でのスライドロックが無いのが気になる点。
刃はグルーレス構造刃になっていて、粘着剤が付かない。
サクサポシェ ユーザーの口コミ(レビュー)
レビューとしては高い評価で、「本体にキャップの機能が備わっていて良い」、「本体の色が良い」、「ペンケース内でコンパクトに収まって良い」、「無駄なクリップなどの部品が無くてデザインが良い」などの声が多くあげられ、機能もデザインも受け入れられている印象。
中には、「厚紙が切れない」「刃を大きく開いての段ボールの開梱ができない」などの声があるが、オフィス内での通常ハサミとしての利用を目的としている場合や使う場面が異なる印象。
「使用時に刃がスライドしなくなるロックが欲しい」という声も見受けられ、コピー用紙を切る為のハサミとはいえ、この点は配慮したいところ。
サクサポシェ コスト分析&比較
サクサポシェの販売価格は650円。
通常の販売価格も同等価格であり、またターゲットの高校生が購入する他の文具価格(シャープペンシル、ボールペン)と比べても大きな違いが無く、購入しやすい価格である。部品の価格からすると、部品は刃2枚、ハンドル2点、カシメ、バネ、本体ケース2点の全8点。最も材料費が高い刃の厚みが1.2mmと通常のハサミ(1.8mm程度)と比べて薄く、長さも短い為、材料費は通常ハサミの1/3程度に抑えられている印象。
一方で部品数が多く(通常ハサミは5~8点)、組み立て工賃が通常ハサミ以上にかかっている。
商品価値を表現するためのコストパフォーマンスとしては、かなり高い。
サクサポシェ 戦闘力評価&コメント
戦闘力:765
評価項目 | 戦闘力 | 説明 |
使いやすさ | 130 | スライドしてすぐに使える。気になるのは、使用時のロックのみ。 |
価値の高さ | 185 | キャップ無しで直ぐに使え、グルーレスの価値は高い。 |
デザイン | 170 | 本体の形状、色はペンケース内で綺麗に見えて、女子ウケするデザイン。本体には細かいシボがついている。 |
SDGs度 | 130 | 再生樹脂は積極的に使用されていないが、パッケージのブリスターは極力減らされている。 |
コスパ | 150 | 機能・デザイン価値が上手く表現されている |
サクサポシェ 文具ブラザーズならこうする
ユーザーの声にもあるように、「使用時のスライドロック」をつける。
構造上、本体内のスライドパーツもPOM樹脂のため、スライドの凹凸や樹脂バネで実施できる。但し、実施していないところからすると特許などでの制限があるように感じる。
スライドに特許があるのであれば、カシメ部などで留めを実現する。
最後に、総まとめをシートにして掲載しておきます。
ここでは、携帯ハサミ・サクサポシェについて、「つかい手」と「つくり手」の視点で分析してきましたが、如何でしたでしょうか?
これからも、文房具によって、”効率や効果(文具戦闘力)を高める”そんな商品を紹介し続けていきます!
この商品で文具戦闘力を高めるか・高めないかは、これを読まれた「あなた次第!」です。
効果的な文具で、一緒に幸せな文具ライフをつかみましょう!
価格:612円 |
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