三菱鉛筆株式会社から、株式会社TBMと開発した石灰石を主原料とした素材「LIMEX(ライメックス)」を用いた油性ボールペン「uni LIMEX」が、福知山市役所の窓口で使用するボールペンに採用されました。
三菱鉛筆とTBMは、福知山市の環境問題への取り組みを支援すべく、「FUKUCHIYAMA × SDGs」と印刷された「uni LIMEX」を福知山市が2021年3月18日に任命するSDGsパートナーに進呈。
【新商品】三菱鉛筆の石灰石ボールペン 「uni LIMEX(ユニ ライメックス)」 商品概要
「uni LIMEX」とは
近年、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、企業の環境問題への配慮や対応が求められています。また、海洋汚染の主要因としてのマイクロプラスチックの問題など、使い捨てプラスチックを巡る議論が国際的に高まっており、使い捨てプラスチックを規制する動きが強まっています。
「uni LIMEX」は、石灰石を主原料としたLIMEXをペン軸に使用しているため、石油由来プラスチック使用量の削減に繋がり、天然資源の持続可能な利用に貢献されます。
「uni LIMEX」企画背景
三菱鉛筆は、植物由来の新素材「セルロースナノファイバー」の実用化(2015年)、グリーン購入法適合商品の充実化をおこない、また2015年9月にSDGsが国連総会で採択される以前より、環境保全への貢献を目指し、商品開発を行われてきました。
TBMは、世界各地に埋蔵量が豊富で、日本においても100%自給自足できる石灰石を主原料としたLIMEXを開発することで、SDGsで定められた17の目標のうち、8つの項目に貢献することが可能であり、LIMEXは劣化しにくく、ロスが少ないリサイクル性能の高い素材でもあり、プラスチックや紙の代替素材として期待されています。
両社は2018年9月に資本・業務提携を結び、環境負荷を低減することが可能なLIMEXを用いた商品の実用化に向けて開発してきました。
「uni LIMEX(ユニ ライメックス)」 商品特徴
石油由来樹脂の使用量を削減
軸材に石灰石を50%以上含むLIMEXを使用することにより、同型の従来品と比べ、石油由来プラスチック使用量を大幅に削減しております。ペンの軸材にLIMEXを使用したのは三菱鉛筆株式会社が世界で初めてです。
資源を無駄なく活用
このボールペンに使用しているLIMEXは、紙の代替素材として使用されるLIMEXシートを製造する際に発生する端材を再利用したものです。
リフィルの交換も可能な形状
使い捨てることなく、何度でもリフィルを替えて使用できます。
「uni LIMEX(ユニ ライメックス)」 商品仕様
商品名 | uni LIMEX(ユニ ライメックス) |
品 名 | SD-LX-07 |
ボール径 | 0.7mm |
インク色 | 黒 |
参考価格 | 1本 220円(税抜 200円) |
替 芯 | S-7S(参考価格 66円:税抜 60円) |
LIMEXについて
「LIMEX」とは
LIMEXは、炭酸カルシウムなど無機物を 50%以上含む、無機フィラー分散系の複合素材です。世界 40ヶ国以上で特許を取得しており、日本の優れた技術として、 UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォームに登録されています。プラスチックや紙の代替製品を製造する際に使用する石油や水や森林資源など枯渇リスクの高い資源の保全に貢献することが可能です。
「LIMEX」の特長
・主原料となる石灰石は、資源輸入国である日本においても自給率100%、地球上に非常に豊富に存在する資源です。
・石灰石は一般的なプラスチック(PP)と比較して同体積の焼却時に CO2を約 58%排出削減出来るため、プラスチック代替素材の主原料として石灰石を用いることで石油由来プラスチックの使用量を抑え(リデュース)、焼却時のCO2排出量を削減できます。
・ライフサイクルアセスメント(LCA)という科学的分析手法を用いて、製品のライフサイクルにおける環境影響を算定し、素材開発に活用しています。
まとめ
文具メーカーの中でも、SDGsを意識した文具商品として注目が集まってきています。
現時点では、環境配慮材料は効果ではありますが、この取り組みの様に、
地域と取り組みながらメーカーイメージを高めておくことで、先々の利益に繋がりますね!
こうした取り組みを、国がサポートしてほしいです。
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