「カヴェコ」文房具マニアなら一度は聞いたことがあるはずです。
今回はそのカヴェコが作った万年筆をレビューしていきます。
まずはカヴェコ社の歴史から
1883|ドイツのハイデルベルクでつけペン製造工場が創業。
1899|カヴェコ創設者のハインリッヒ・コッホとルドルフ・ウェーバーがつけペン事業を引き継ぎ、同時に新製造工場も設立した。
1903|従業員25人でペンシルや、つけペンなどを製造。この頃からアメリカのモートン社から14金ペン先を輸入し万年筆の製造を開始する。
1909|画期的な技術を取り入れたセーフティペン(安全繰り出し式ペン)の特許を申請。
1912|カヴェコ・スポーツの販売を開始。様々な用途に応じた筆記具が登場し、カヴェコブランドで120種類以上の製品が作られた。
1914|ライプチヒ国際見本市でカヴェコが金賞を受賞。世界最古の金ペン製造会社であるモートン社を買収。第一次世界大戦中も、軍需産業の一環として生産継続を許可される。
1920|年間でおよそ13万本もの万年筆を製造。従業員を1200名に増員した。
1928|第一次世界大戦後、市場の競争激化によって収益が急激に悪化、経営の危機を迎える。
1930|アウルミアのブランドとモデルを併合し、ロゴマークを一新。今日でも全てのカヴェコ製品に使われている。
1935|カヴェコ・スポーツのピストン式万年筆とツイスト式ペンシルのセットを販売開始。後に1994年から新スポーツモデルとして復刻される。
1938|カヴェコのメイン工場であるヴィースロッホ工場の従業員が200名を超える。
1939|第二次大戦によって生産が困難に。リングやクリップのないモデルやガラス製のペン先など、金属部分のない万年筆も一部で生産した。
1945|国内外の情勢が不安定化し、3月に製造が禁止される。その後、第二次大戦終結からまもない10月30日に事業継続の許可を得る。
1949|カヴェコの製造が再開。
1960|大衆向け筆記具の製造を本格的に開始し、学生用万年筆スクールを開発。
1972|ミュンヘン・オリンピック開催時、スペシャル・ペンダント付きのスポーツセットを発売。公式ペンに認定される。
1976|数多くの筆記具メーカーが経営難に陥るなか、カヴェコも構造の変化についていけず破綻。
1993|h&mグットバレット社が「トレッキング」の名称でカヴェコ・スポーツ復刻版のプロトタイプを発売。
1994|h&mグットバレット社がカヴェコの商標権を獲得し、カヴェコブランドが復活。
1996|ドイツの国際ステーショナリー見本市「ペーパーワールド」でカヴェコ・スポーツの復刻版を発表。カヴェコの歴史に新たな幕が開く。
2013|カヴェコ創立130周年。
このカヴェコクラシックスポーツは1935年に販売されていた商品の復刻版なのです。
持ちやすい八角形のプラスチック製ボディ
収納時は全長10.5㎝で持ち運びにぴったり。
でも筆記時は13㎝になって書き味もかなりの本格派。
ペン先
ペン先はインクフローも良く滑らかな筆記感は国産にも劣りません。
ペン先はデフォルトでM(中字)が装着されています。
ペン先は楽天などで売っていて、EF(極細)・F(細字)・M(中字)・B(太字)・BB(極太)やカリグラフィーなどバリエーションが豊富です。
毎日の相棒に!
このクラシックスポーツの魅力は何と言ってもコンパクトさと安定感です。
胸ポケットに挿してメモ用にしても良し、筆箱に入れるも良し、ボディの造形の美しさを堪能するも良し。さまざまな使い道があります。
おすすめの組み合わせ
ロディアナンバー11×カヴェコクラシックスポーツ
じゃじゃーん!素晴らしくオシャレな組み合わせ!
実はこのロディアナンバー11、オシャレなだけでなく書きやすいと世界の文房具マニアの中で愛用している人も多くいます。
僕はこのロディアナンバー11を一年ほど愛用していますが分厚くてサラサラなロディアの紙は裏にじみがなく万年筆との相性も抜群で、紙をちぎる時の「ビリっ」という音も最高です。
書きやすく美しい造形のカヴェコとのベストコンビだと僕は思います
まとめ
カヴェコ クラシックスポーツはレトロで美しいデザインと書きやすさを併せ持つ魅惑の万年筆。しかも3000円で買えちゃう!
価格:3,000円 |
価格:2,200円 |
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