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コクヨのノビータα(アルファ)を徹底レビュー&口コミ紹介

文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。

ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ(レビュー)」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析&比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。

 

「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ

 

また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。

 

 

コクヨのノビータαを徹底レビューしていきます 使ってみた!

クリヤーブックノビータシリーズの中のα(アルファ)を使ってみました。ノビータの最大の価値は中の容量に合わせて背幅が伸びて変化するところです。この機能は当然持ち合わせおり、背中はじゃばらのようになっています。

それに加えて、このαシリーズは好きなリフィルを入れて自由自在にカスタマイズすることができます。背中の部分の内側に6つのレールがあり、スライドして好きなリフィルを入れることができます。これはポケットファイルα(12ポケット)が2冊すでにセットされています。最初は薄いのでこれで十分で、足りなくなれば付け加えていく使い方ができて便利だなと感じました。

 

 

ノビータα ターゲット・企画背景

クリヤーブックはオフィスでも家庭でも活躍していると思います。書類を多く扱うという意味ではオフィスワーカーをメインターゲットとしながら、家庭でも取り扱い説明書や必要書類の保管に使ったりと主婦もターゲットとしています。

クリヤーブックは、書類を入れようと思うとどこまでも入ってしまうため気づくとパンパンに膨れ上がって表紙が開いてしまっている、ということはないでしょうか?オフィスでも家庭でもパンパンなクリヤーブックをいまだに良く見かけます。ノビータシリーズはこの困りごとを解決するために、書類が少ないときには背幅が薄い状態のままで使用ができコンパクトに保管ができ、大量に書類を入れても背幅が変化することにより表紙がピッタリと閉じることを実現しています。さらに、αシリーズは新機構のジョイントレールとジョイントパーツにより9種類のリフィルを自由に組み合わせることができます。

 

ノビータα 商品分析

ノビータ最大の特長である背幅は中の容量によって可変することを、αシリーズでもジョイントレールを内側に仕込みながら実現しています。

ブックの表紙はハードなプラスチックで、中のものをきちんと保護できる強度をもっています。しかし、その分重量的には重たく感じ持ち歩くにはどうかと感じる部分もあります。

ジョイントレールからリフィルを取り外す作業をするとき、リフィルの束を掴んでスライドしようとしても取り外せません。根本をしっかりつかんで並行に動かさないといけません。また、ジョイントパーツをレールにセットする作業が慣れの必要性を感じました。1か所目が通っても、そのまま引っ張ると2か所目が外れたりと少し器用にセットする必要があります。その他は十分な性能です。

 

 

ノビータα ユーザーの口コミ(レビュー)

Amazonレビューでは72%の人が高評価をつけています。

丈夫さと大容量である収納力と、リフィルの種類の豊富さ・カスタマイズ性について高い評価のコメントがあります。また、レールが6つあるので、持ち出すときは必要なものだけを出し入れすることができるので良いという内容もありました。

ネガティブなコメントとしては、重たさとかさばりについてが多いという印象です。これは先ほどのように必要なモノだけを抜き差しすれば良いですが、少し手間なのと表紙自体が厚手なので重たさを感じている部分もあると思います。また、ネガティブなコメントの大半は商品の機能についてではなく、表紙が傷だらけだった、中のビニールが折れていた、リフィルが2つ入りなのに1つしか付いていなかったり、とお店からの配送トラブルによるものがかなり多かったです。クリヤーブックはネット通販では注意ですね。

 

 

ノビータα コスト分析&比較

12ポケットのポケットファイルαが2冊、つまり24ポケット付きでメーカー希望小売価格は780円(税抜)となっています。セットできるファイルαは6冊までで、ポケットファイルαが6枚180円・12枚210円・24枚280円、カードファイルαは5枚(収容数は100枚)210円、その他も210円・230円のリフィルになっています。通常の固定式のクリヤーブック<ノビータ>で20枚入り550円、40枚入り970円、背幅の調整機能がない通常品であれば、さらに2~3割安い値段となります。

こうやって、比較するとリフィルを買い足していくとそこそこの値段になり価値の分だけ割高感を感じます。もう少しリフィルは安くしてほしいところですね。

 

 

ノビータα 戦闘力評価&コメント

 

戦闘力:605

 

評価項目 戦闘力 説明
使いやすさ 160 背幅の調整◎、丈夫さ〇、カスタマイズ性〇、作業性△、重たさ△
価値の高さ 185 背幅が中身の容量によって変わるというのは非常に価値が高く、かつ自分のオリジナルのカスタマイズができるリフィル式なのも良い
デザイン 90 クリヤーブックとしてのシンプルなデザインに仕上がっている
SDGs度 90 表紙に再生PPを使用
コスパ 80 機能価値は高いがやや割高か

 

ノビータα 文具ブラザーズならこうする

背幅の調整機能とカスタマイズ性の価値は非常に高いのでキープしつつ、ジョイントレールとジョイントパーツのセットのしやすさ抜き取りのしやすさの改善を行う。

もう少し普及モデルにするため、枚数変更やセット売りなどリフィルの価格を少し安くして買いやすい価格帯にする。普及モデルにして、まずは量が売れることを狙って規模の経済でコストダウンを進める。

 

最後に、総まとめをシートにして掲載しておきます。

 

 

価格:561円
(2020/11/2 23:24時点)

 

↓こちらは中のリフィルです

価格:133円
(2020/11/2 23:26時点)



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