文具戦闘力では、文具ブラザーズによるプロ目線での商品分析をしています。
ここでは、ターゲットから「使ってみた感想」から、つくり手の狙いとしての「ターゲット・企画背景」、そして細かな「商品分析」だけでなく、客観的な「ユーザーの口コミ(レビュー)」までを分析しています。更には、その商品が適正価格であるかがわかる「コスト分析&比較」をおこなった上で、最終的に商品ごとの戦闘力を総合的に数値化しています。
「戦闘力・コメント」では、以下の項目で総合的に評価をしています。
・使いやすさ
・価値の高さ
・デザイン
・SDGs度
・コスパ
また、「文具ブラザーズならこうする」では、文具ブラザーズ独自の視点で商品の改良などを述べていきます。
結論として、この商品は「買い!」です。
理由は、以下3点です。
①刃の内側に、粘着テープが付かない!
②牛乳パックや、段ボールも軽く切れる!
③後発商品だが、同価格・同性能商品と比べコスパが高い!
もちろん良くない点もありますので、以下の分析を見てから購入を決めてください!
既に購入したい!という方の為に、購入リンクを貼っておきますが、以下を読まずに買うのは、お勧めしません。
価格:367円 |
ベタベタにならないハサミ 使ってみた!
切れ味(切断荷重)については、他のカーブ刃ハサミよりも切れ味が軽く切れる。
刃がストレートのハサミでは、刃先になるにつれて切断荷重が高くなるが、この商品は、刃のカーブし始めている中腹~先端は切断荷重が逆に軽くなります。一方で、カーブ刃によって切断物との合わせにくさや封筒開封時に刃先が隙間に入らないのが欠点。
そして驚くのが、粘着テープを切っても刃の内側に付かないことです。
写真を見ると刃の内側に段差があることが分かりますが、段差があることで、刃の内側にすき間がうまれ、粘着テープがペチャっとくっつくことがありません!
SAXA(サクサ) グルーレス刃 ターゲット・企画背景
主婦をターゲットとして、家庭で切る“ビニール袋”などの薄いものから“牛乳パック”や“段ボール”などの硬いものも軽く切れ、“ガムテープ”などの粘着テープを切っても粘着テープが付きにくいように設計された製品です。
ハンドルも力が入れやすいよう、硬質と軟質樹脂の2色成形で構成され、女性が3本指を入れられるサイズで考えられています。
本体色もインテリアに合う色でキャップも薄く、おしゃれな女性に求められるデザインを狙っています。
SAXA(サクサ) グルーレス刃 商品分析
同刃渡りのストレート刃ハサミと比べて、段ボールの切断荷重は7割程度で切れる印象。現状のカーブ刃では最も軽く切れます。
粘着テープがくっ付かない刃の独自設計であるグルーレス刃を採用している為、テープを切っても刃の内側に切り端が残りません。通常はフッ素コートなどが施され、コストが高くなってしまうところ、工夫がみられる。
また、刃の板厚は1.5mmと他社の商品(1.7mm程度)に比べて薄いものの、グルーレスの構造採用している為か、剛性感は維持している。
SAXA(サクサ) グルーレス刃 ユーザーの口コミ(レビュー)
Amazonレビューでも、星4.5高評価。(2019.12現在)
レビューの中には、「切れ味めっちゃいい」「牛乳パックが軽く切れてキッチンで大活躍」「粘着テープを切ってもくっつかない」「デザインがシンプルでいい」「すぐメインのはさみになりました」とコメントからもユーザー評価の高さがわかります。
一方で「軽く切れすぎて手まで切ってしまった」「刃がカーブしているので精密に切りづらい」との声もあり、この商品の機能とのトレードオフになっている部分も感じられています。
SAXA(サクサ) グルーレス刃 コスト分析&比較
カーブ刃の商品でフッ素コートハサミと同程度以上の価値での450円は明かにお買い得価格である。同ラインナップでグルーレス無し+キャップ無しの350円、グルーレス刃+フッ素の700円を見ても、この商品はメーカーの利益を最も削っていることがわかります。
参考までに、このグルーレス刃のみの商品と、グルーレス刃+フッ素の商品とで粘着テープの切り比べをしたところ、日常生活で使用するレベルの粘着テープでは、差はなさそうなので、このタイプがコスパがいいですね。
SAXA(サクサ) グルーレス刃 戦闘力評価&コメント
戦闘力:570
評価項目 | 戦闘力 | 説明 |
使いやすさ | 100 | 切れ味は抜群!ただし、封筒の開封に難あり |
価値の高さ | 150 | 硬いものも軽く切れるカーブ刃+粘着テープが付かない刃が良い |
デザイン | 90 | キャップ着用時のデザイン・配色は良いが、刃幅とはアンバランスな顔 |
SDGs度 | 60 | パッケージブリスターは厚みが薄いが、取扱説明書など廃棄される物が多い。再生樹脂使用でグリーン購入法に適合している |
コスパ | 170 | 同価格商品と比べても機能が充実してお買い得 |
SAXA(サクサ) グルーレス刃 文具ブラザーズならこうする
主婦をターゲットとしているが、事務用途とキッチン用途で割り切れていない!それが現れたのが刃のゴツさと本体デザインのアンマッチさ。
事務作業をメインにするのであれば、家庭で切る機会の多いプリント切りや封筒の開封に適したストレート刃+グルーレス刃!キッチンメインなら、牛乳パックや食材カットまで可能に!価値を尖らす!
最後に、総まとめをシートにして掲載しておきます。
ここでは、ハサミ・サクサのグルーレス刃について、「つかい手」と「つくり手」の視点で分析してきましたが、如何でしたでしょうか?
これからも、文房具によって、”効率や効果(文具戦闘力)を高める”そんな商品を紹介し続けていきます!
この商品で文具戦闘力を高めるか・高めないかは、これを読まれた「あなた次第!」です。
効果的な文具で、一緒に幸せな文具ライフをつかみましょう!
価格:367円 |
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